薬剤師資格は取得すると就職率が高いことから人気の資格なのですが、実は専門学校に通っていても平均2万人の受験者が1万人近く落ちているため、合格率は平均60パーセントから70パーセントと最難関資格に該当します。
その理由として薬剤師の国家資格は、実技と筆記試験で指定された順位に入らないと合格できない相対基準で実施しているからです。相対基準の試験を合格するためには点数ではなく個人能力が大事になるので、日頃の勉強の重要性が高いです。
そこで試験合格に近づくために、試験の前に必ずやっておきたいのが数年単位で出題された問題が載っている過去問を履修することです。
過去問題集を解くメリット
過去問題集を解くメリットは、反復練習をすることによって知識として定着することができることです。人間の記憶にはその場の事柄を記憶する短期記憶と、一度覚えたことを引き出して活用する長期記憶の2種類があります。短期記憶で注意したいことは脳における保存期間が短いため、数日過ぎると脳のリセット機能によって忘れてしまうことです。
特に薬剤師は人命にかかわる仕事のため、物理・化学・生物と衛生と薬理と薬剤と病態・薬物治療と法規・制度・倫理と実務の7科目も必要になります。知識も多いことから試験も比例して多くなり、出題範囲は国家資格でも特に広いです。そのため短期記憶で止まっていた場合は、しっかりと勉強していても薬剤師の試験本番に出てこない可能性があります。
そこで覚えたことを引き出すことができる長期記憶にすることが重要です。そのためには、その情報が大切と認識し何度も反芻して覚えることです。反芻するには過去問を解く習慣が効果的で、記憶に定着することができれば難解な薬剤師の試験も突破できる可能性が高くなります。
薬剤師試験における数年単位の過去問データが入ったアプリケーションソフトを活用しよう
これまでの勉強方法は、図書館や市販の本屋で販売されている参考書を購入して学ぶことが挙げられます。参考書のメリットは、しっかりと解説が書かれているだけでなく、実際の試験をもとにした過去問が載っているので安定した学習が可能です。
薬剤師における参考書のデメリットとしては、出題範囲が広いためそれぞれの分野の本を必要とすることから学習時間が長くなってしまうだけでなく本の購入コストがかかってしまいます。また、実際の試験は時間制限があるので、本による学習では時間内で問題を解く緊張感を味わうことが難しいため、実際の試験で本来の力を発揮できないリスクもあるのです。
そこで効率の良い学習カリキュラムを実行する方法としておすすめなのが、パソコンやタブレットを利用したアプリケーションソフトを使った学習法です。
アプリケーション用ソフトのメリットは、ソフト内部に薬剤師における基本知識が分野ごとに大量にまとめられているので、項目ごとに選択すればまんべんなく学習することができます。さらにソフトの多くには画像音声つき解説ページが内蔵されているので、現時点でわからない場所を何度も復習することが可能です。
アプリソフトには時間経過を図るタイマーが搭載されていて、時間経過内に問題を解けるかを確認することができます。過去問題が解けるアプリもあるため、実際の試験に近い状態を作り出し現状における能力を計れるのです。
厚生労働省のホームページを見て対策を立てよう
試験を突破するために役に立つのが、厚生労働省のホームページに載っている試験の過去問の一覧です。
ホームページには実際に出題された10年以内の最新の問題がPDFで掲載されているので、参考書やアプリケーションソフトで実力を伸ばした次の段階として最新の過去問題集を解くことで対策を立てやすいです。
まとめ
参考書やアプリケーションソフトにおける過去問を解く学習において、記憶に定着するコツは覚えた内容を数日後に再びやってみることです。時間を置いたのちに再回答することで、正答率が低い場合には短期記憶で終わっていたことの証明になります。

